気が付いたら5月も終わって、もう6月。
でび子のホームビーチである湘南鵠沼は
水温も段々と上がってきて、
ジャーフル(ジャージーのウェット素材を使ったフルスーツ)
以外の格好でサーフィンする人もチラホラいます。
天気の良い昼間はタッパー(上半身のみのウェットスーツ)に
海パンの人もいるくらいです。
夏の訪れを前にして
今年からサーフィンを始めてみよう!
夏までに波に乗れるようになりたい!
そんな風に考えている方もいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
サーフィンを始めるにあたり、揃える道具の中で一番悩むのがサーフボードです。
サーフショップはもちろん、スポーツショップのようなお店で
比較的安価なものを購入したとしても万単位はするので、
悩むのは当たり前ですよね・・・
そこで、今日はファーストボードの選び方についてお伝えしていきます。
でび子はプロサーファーでもなければ、ショップの店員さんでもありません。
あくまでユーザー目線でお伝していきます。
主観的な見解ではありますが、少しでも参考になれば幸いです。
目次
ファーストボードに選ぶべき1本
結論からいうと・・・ファーストボードは、
自分の目指すスタイルに合う“ファンボード”
を選びましょう。
それがサーフィンを続け、上達することに繋がるからです。
サーフボードの種類
一口にサーフボードと言っても、様々な種類があります。
長さによって3つの呼び名に分けられます。
- ショートボード ・・・概ね6'6ft(約198cm)までの長さのボード
- ロングボード・・・概ね9'0ft(約274cm)以上の長さのボード
- ファンボード(ミッドレングス)・・・ショート以上、ロング未満のボード
この定義でいうと、以前ブログに書いた6'6ftだった私のファーストボードはショートボードということになりますが、
あれはどう考えてもファンボードだったと思います。
実際にムラサキスポーツの店員さんにはファンボードと紹介されました。
この呼び名はあくまで長さによるものです。
長さ以外にも、幅や厚み、ノーズ(ボードの先端)やテール(ボードの下部)
の形状によって、サーフボードの乗り心地は異なります。
呼び名にこだわらずに、自分が目指すものや好きなスタイルに合った
サーフボードを選ぶことができるといいですよね。
それぞれのボードの特徴を挙げてみます。
ショートボード
- ボードを動かして派手なアクションができる
- スピード感を味わえ、躍動感溢れるサーフィンが楽しめる
- 持ち運びが楽
- 保管場所に困らない
かつての私がそうだったように、「サーフィン=ショートボード」
のイメージを持っている人は結構多いように感じます。
テレビのCM等に出てくるサーフシーンで使われているのは
必ずといっていい程ショートボードだし、
メディアで紹介される有名な選手はほとんど全員ショートボーダーです。
今年開催予定のオリンピックでも使われるのもショートボードです。
派手でかっこいいから憧れるというのはすごく分かります!
ただ、ショートボードでかっこいいレベルに達するのには
相当な年月を要しますし、達さないまま終わるパターンも多いかと思います。
サーフィンというのは、とにかく波に乗れないと始まりません。
波を待っているだけではちっとも楽しくないのです。
簡単そうに見えるパドリングもショートボードだと安定せず、
ボードの上に座って波待ちするのも一苦労です。
ただでさえ波が不安定なのに、グラグラするショートボードの上に立つ
というのは、なかなか難しいことなのです。
ファーストボードにショートボード、というのは避けた方がいいでしょう。
ロングボード
- 浮力があるのでパドリングしやすい
- 幅、厚みにボリュームがあるので安定感がある
- テイクオフが速いので、たくさんの波に乗れる
- 湘南のような小波でもサーフィンできる
まずは波に乗りたいということであれば、ロングボードがおすすめです。
波のない日の湘南でショートボードに乗ろうとしても、なかなか波に乗れません。
でも、ロングボードは浮力があるので小波でもそれなりに乗ることができます。
「湘南でサーフィンするならロングがいいよ」
まだショートに乗れない時代によく言われました。
全くもってその通りなのです。
関東でいえば千葉の海のようにコンスタントに波がある場所で
かつ、コンスタントに海に入れる環境であればショートボードも良いと思います。
ただ、波のない日が多い湘南でサーフィンを始める場合には
ショートボードよりロングボードを選ぶことをおすすめします。
湘南、とくに鵠沼エリアのサーフポイントでは
いい感じの波が来るとロングボーダーがほぼほぼ乗っていきますので
ショートボードではなかなか波に乗れません。
波に乗れないストレスを抱えるよりは、
ロングボードでガンガン波に乗った方が楽しいに決まってるんです。
でも、そんなロングボードにもデメリットはあります。
- 持ち運びが大変
- 保管場所に困る
- 操作するのが難しい
よく考えたら270cmって、ものすごく長い。
重さでいうと、平均的なロングボードは約8kg。けっこう重いですよね?
電車サーファーには不向きですし、車だったとしても、
駐車場からビーチに行くまで、そこそこしんどいです。
女性だったらなおさらです。
そして、運んでいる間にどこかにぶつけてしまい、
傷がついてしまうということもよくあります。
あとは、住宅事情によっては保管が難しいかもしれません。
そして、ロングボードの操作は想像以上に難しいです。
テイクオフ(波に乗って立ち上がる動作)と直進的な動きであれば
比較的簡単にできるようになると思いますが、
そのあとの操作(ターンetc・・・)はなかなか思うようにはいきません。
車で例えるなら、
ショートボード→軽自動車
ロングボード→大型バス
といったところでしょうか。
小回りのきく軽自動車と違って、重量のあるバスは動きそのものが違います。
ハンドル操作だって、ブレーキ操作だって、重量があるので簡単には動きません。
そして、操作を誤った時に生じるリスクも考慮した方がいいかもしれません。
自分だけならまだしも、他人に被害を及ぼすことになった時、
長くて重いロングボードはショートボードよりはるかにリスクが高いです。
ちょっと怖いことを書きましたが、サーフィン中の事故というのは意外と多いのです。
ファーストボードに本気のロングボード、というのも避けた方がいいでしょう。
ファンボード(ミッドレングス)
- ショートボードに比べてテイクオフしやすい
- ロングボードに比べて操作しやすい
ショートでなく、ロングでもない。
その中間の長さのものを、ファンボード(ミッドレングス)と呼んでいます。
一昔前はファンボードと呼ぶのが主流でしたが、近年は中間の長さという意味合いから
ミッドレングスという呼び方をするようになりました。
以前は「ファンボード=初心者」みたいなイメージでしたが、
最近ではベテランサーファーも好んでミッドレングスに乗っています。
ファンボードは、ショートとロングのいいとこどりのようなボードです。
ショートボードに比べると、厚みがあって幅もあり、
浮力があるから安定していてテイクオフが速いです。
そして、ロングに比べると格段に操作しやすいです。
先ほどの車の例でいうと・・・
ファンボードは乗用車といったところでしょうか。
自動車教習所の車は、必ず乗用車(セダン)ですよね?
それはやっぱり標準的で運転しやすく、安全であるからだと思います。
体重のかけかたや、体重移動の仕方、ターンの仕方など
ファンボードに乗ると学べることが多いと思います。
いずれショートに転向したとしても、
ファンボードがあれば、波がない時でもサーフィンを楽しめます。
ちなみに、私も小波用として7’6”のファンボードを愛用しています。
アルメリック THE QUONG 7’6”×21 3/4”× 2 5/8" 53.7L
昨年の夏、湘南の波がなさすぎてショートに嫌気がさし(笑)
どうせならそれなりの浮力があるファンボードを買おう!
と思い立って買ったボードです。
おかげで小波の日もストレスなく“波乗りを楽しむ” ことができています。
これこそがファンボードと言われる所以と言えそうです。
デメリットといえば・・・
- 波が大きい時にアウト(沖)に出られない
選ぶファンボードのサイズや自身のウェイトにもよりますが、
波が大きい時にファンボードでアウトに出るのは厳しいです。
ショートのようにドルフィンスルー(波の下にボードごと潜るテクニック)でかわせるわけでもなく
ロングのようにその浮力で波を乗り越えられるわけでもない。
だから小柄な私はモモ~腰位のサイズの時にしかこのボードには乗りません。
小波でサーフィンを楽しむ用だからです。
ファーストボードを選ぶ基準
でび子は、サーフィンを始めたいママ友やご近所さん達に
「どんなボードを買ったらいいかな?」と相談されることがあります。
そんな時に、私が聞くのが
「どんな感じでサーフィンしたいの?」です。
これって結構重要だと思います。
でび子のママ友は大体アラフォーなので
「のんびりやれたらいいな」とか
「ガツガツしてるのは無理」とか
「ハワイで優雅に波に乗るイメージ」とか
そんな返答が返ってきます。
優雅にのんびりサーフィンをしたいママ達には、間違ってもショートボードは勧めません( ´∀` )
全然優雅じゃないからです(笑)
サーフィンを始めたいママ友と一緒に海に入り、スクール的なことをすることもあります。
何回かやればロングボードに立てて「楽しいね!」と言ってもらえるのですが、
「これを自分で持っていくのはつらい」という感想も一緒についてきたりします( ´∀` )
それは正直な感想で、ごく自然。体験してみないと分からないものです。
そして、アラフォーだって、ママだって、
私みたにどうしてもショートボードに乗りたい人もいるかと思います。
現に20代で3年程やっていたショートボードに30代半ばで再チャレンジしているママ友もいます。
それはそれで目指す姿をイメージして、練習していけばいいので、最初から諦めないでほしいと思います。
かくいう私も体力が続く限りは「ショートボードに乗っていたい」と思っています。
私の場合は「ショートでしか味わえないスピード感や躍動感が好きだし、大きな波にうまく乗れた時の爽快感がたまらない」からです。
好きだから続けてきたし、産休・育休後もショート復活を目指して練習をしました。
だから、それはそれぞれの目指すスタイルや好みを重視するのが大切だと思います。
住宅環境や、海に行くまでの手段も併せて検討するといいですね。
おすすめするファーストボード
では、実際にどんなボードを選べばいいのでしょうか?
それは・・・
ショートを目指す人にはショートよりのファンボード
ロングを目指す人にはロングよりのファンボード
ということです。
ロングよりとは・・・ノーズが丸くて、長さは8'0位、幅は55cm位、浮力が十分あって、フィンはシングル(1本)
ショートよりとは・・・ノーズが何となく尖っていて、長さは7’0ft前後、幅は52cm前後、浮力がそこそこあって、フィンはトライ(3本)
こんなイメージを持ってもらえるといいと思います。
ハワイをイメージしているような私の周りのママ友達は
結果的に7’0-8’0ftのファンボード(ソフトボード)を購入しています。
7’4ft以上だと、スムーズにボードの上に立てています。
体育会系の方であれば、もう少し短く手も大丈夫だと思います(#^^#)
オシャレ系湘南マダムである彼女達が選んでいるのは、大体こんな感じのボードです。
「これだったら子供も一緒に波乗りを楽しめる」というのも大きな理由のようでした。
ちなみに、我が家もソフトボードを所有しています。
昨年6歳だった息子用に買った6'0ftのソフトボードです。
ノーズは丸いですが、ショートを目指す方のテイクオフの練習にはなると思います。
まとめ
いかがでしたか?
ファーストボードを選ぶ時は、目指すサーフィンをイメージした上でファンボードから始めることをおすすめします!
サーフィンを始めたいと思ったきっかけを思い返してみたり、
目標としている身近なサーファーを参考にしてみたりしても良いと思います!!
ファーストボードの購入を検討されている方の参考になれば嬉しいです。